はじめましてYurakumoです。私はデザイン系の専門学校を卒業し長らくフリーターをしています。
突然ですが皆さんは専門学校を卒業した人の中から一体どれくらいの人数がデザインに関連のある仕事に就けると思いますか?
私は主にイラストに関する専攻を取ったのですが卒業後、就職した人がまず少ないです。そこからデザイン関連のお仕事に就いた人となるとほぼほぼ0と言っても過言では無いです。
では卒業後、どういった仕事をしている人が多いのか?また専門学校という選択は実際どうなのか?私自身の目線で経験を含めた解説していきたいと思います。それではよろしくお願いします!
芸術系 専門学校の良い所
まずは実際に入学/卒業してみて『本当に良かった所』をご紹介。忖度抜きですので入学を迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
▼良かった所▼
- 初心者からでも問題無く卒業できる!
- 同じ趣味の友達と出会いやすい!
- 質問しやすい環境で授業内容も基礎から始めるので分かりやすい!
- 芸術に触れる習慣を強制的につける事ができる!
- 低価格で画材や機材(ipadやMAC,制作アプリ含む)を購入する事ができる!
- 幅広く勉強できる!(デッサン,アナログイラスト,デジタルイラスト,キャラクターデザイン,グラフィックデザイン,商品デザイン,ロゴデザイン,UIデザイン,ポートフォリオの制作方法…etc)
- 独学よりも上達するレベルが速い!※1
※1 例えば制作Lv0→Lv2、制作Lv5→10など入学~卒業で間違いなくレベルは上がるものの初心者より多少の経験者の方が専門学校に行く恩恵は大きいという事です。理由は既に基盤が整っていたりするので吸収力が段違いですし先生方によるアドバイスも的確で専門的になります。
しかし卒業後も自身で勉強を続けられるのであれば初心者も恩恵を大きく感じられると思います。
なぜなら0から学ぶ事はかなりの労力がかかるのでその0→2を直接教えてもらえる事はかなり時短になりますし、本人の在学中の意思次第では経験者に大きく差を詰める事もできます。
このように良い所もたくさんありますが当然向き不向きがあります。
というのも途中で学校を辞めてしまう人も多く、そういう人は入学当初から夏休みまでの間にほとんど辞めていきます。私のクラスでも2年生になる頃にはクラス全体の3割は辞めてしまいました。
また途中で挫折し、とりあえず「卒業できればいいや」という気持ちになる人も多く、私自身も課題はしっかりと提出していましたが心のどこかでそういった気持ちが少しあったのも事実です。
芸術系 専門学校の悪い所
次に『ここは良くなかったな』と思った事をご紹介。
- 生徒のレベルがピンキリすぎて全体的の意欲が低くなってしまう※1
- 授業は質問もしやすく分かりやすいが組み方が悪い(生徒目線)※2
- 課題が多めなので在学中の就職活動に充てる時間が(ほぼ)無い
- 卒業後の実技レベルが社会に通用しない※3
※1 初心者は経験者の作品を見てそのレベル差に萎えてしまい、経験者は初心者の絵を見て特に何も思わないがそこが問題点。いわゆる切磋琢磨できる環境では無いという事。ライバルがいないと成長は遅くなります。
※2 アニメ塗や水彩、厚塗りの授業が遅めだったので苦労しました。
初心者は特に塗りでレベルの差が大きく出てしまい夏休み課題の講評で塗りに対して指摘された際、少し憤りを感じました。その他にも一年生の序盤から消失点や透視図法についての授業があったり、それ早くない?やそれ遅くない?がいくつかありました。
※3 この人の絵上手いのにな…という人でもデザイン関連のお仕事に就いた人は基本的にいませんでした。ただ趣味の範囲内で続けている人やskebなどを利用して依頼を受けている人も少なからずいましたが、どのくらいの依頼があるのかはその人のレベル次第ですのでフリーランスとして活動するには少し厳しいかも知れません。
専門学校から専門職に就く方法
正直に言ってストレートで専門職に就く事は本当に難しいと思います。
卒業制作の入賞レベルですらデザインとは関係の無いお仕事に就いていました。(在学中も先生方は何度もこの実態について触れています。)
ですので専門学校卒から専門職に就く為の堅実なルートは
・新卒でとりあえず入社しその間、SNSと技術をとにかく伸ばし転職orフリーランスとして活動
このルートが一番堅実な選択だと思います。せっかくデザインに関する事を学んだのに・・・という考えは一旦捨てた方が良いです。既卒で空白期間があると就活がさらに厳しくなりますし中途採用だと社会人経験3年以上などの応募条件があったりするのでとにかく卒業後すぐに働けるように就活しましょう!
専門既卒/就職浪人の就活事情編→後程リンク貼ります
独学で学べるおすすめ教本(おまけ)
この2冊のうちどちらか1冊は絶対に購入して欲しいくらいおすすめの教本を紹介します。
専門学校に行く、行かないどちらにせよ非常に勉強になります。ぜひ検討ください。
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